宝 塚 尊 い
といつも声高に叫んでおります。
さてさて、“宝塚歌劇”と言われれば、どのようなイメージでしょう…….
一つ挙げられるものとすれば、“女性の趣味”といったものではないでしょうか。
まさしくその通りで、テレビの特集等組まれたときにみるファンの方々も女性ばかり…実際劇場でも多数の方が女性でございます!
「女性を虜にするイケメン達」「まばゆい世界」さまざまな魅力がございますが、実は!!男性こそ観てほしい…男性こそ心に来るのではないかと思う作品がたくさんあるのです!
ということで、宝塚歌劇を知らない初見男性にこそ観てほしいオススメ作品、ヅカ男子(宝塚歌劇がファンの男性のこと)である筆者が綴りたいと思います!
ポイント:”ヅカ男子”というよりも”男性としてワクワクする”こと
いざ考えてみると“熱くなる”や”男として譲れないプライドがある”といったものが伝わる作品が多いのかな、と。
“ヅカ男子”として、好きな作品を選ぶと「ご贔屓さんがどうだー」とか「あの人のあの表情、表現がどうだー」みたいなものになりますね(笑)
今回は、ただただシンプルに”男性として、熱くなるもの”を感じられる作品を選びました。
※あくまで私見です。
2016年星組公演『桜華に舞え/ロマンス』
2016年8月~10月にかけての公演で、お芝居+レビューの2本立てでございます。
レビューも素晴らしいのですが、男性的にワクワクするのは間違いなくお芝居でしょう。
なんてたって時代背景は、明治維新!!(”幕末”とか”明治維新”とか言葉の響きだけでワクワクしてしまう…)
この作品の登場人物は皆「信念」「義」といったものを心に秘めているんですよね。そして、それを全うすべく戦っているのです。
江戸時代末期…とある薩摩の志士二人が”侍”として”国に尽くす”ことを決めて、江戸へ。無事、明治維新が叶い国のために働くものの…互いにすれ違い主人公は薩摩側、そして主人公の親友は政府側の立場で対峙します。
どちらも“正義”なんですよね。どちらの立場の気持ちも分かるのです。
しかし、主人公は“最後のサムライ”として、命を賭けて大義を果たそうとするその姿勢には心を動かされるものがありますね。
2014年花組公演『ラスト・タイクーン/TAKARAZUKA∞夢眩』
2014年、花組トップスター”蘭寿とむ”さんの退団公演となった当公演。
お芝居+レビューの2本立てということに加え、どちらも“熱い”公演でございます。
『ラスト・タイクーン』はハリウッド映画界のとある映画プロデューサーが主人公のお芝居です。
蘭寿とむさん演じる天才プロデューサーが、その才能に嫉妬する映画プロデューサーから陥れられようとしたり、天才故に追い求める理想像からのスタッフとの確執があったり…自分の立場とかぶる人も多くいるのではないかと思います。
「人生を賭けた夢」を叶えんとするその姿は、自分の人生に置き換えると思う部分があります。
続いて、ショーの『TAKARAZUKA∞夢眩』ですが…はい、中二病感満載です(超褒め言葉)
そのような演出に定評のある齋藤吉正先生の作品ですが、今回も例に漏れず…メインテーマも、それ以外の各場面もなんだかカッコいい、そうカッコいいのです!!
少年の頃に感じる「なんかわかんないけどカッケーー!!」みたいなそんな気持ちを彷彿とさせるステージです!
2013年花組公演『戦国BASARA ―真田幸村編―』
名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。はい、あの戦国BASARAで間違いはございません。人気ゲーム『戦国BASARA』ですね。
「ゲームとか宝塚やるのかよ(笑)」と、そんな声が聞こえてきそうですね。
先に言っておきます…「他にもゲームとかアニメもあるぞ!!!!」と(笑)
ドラマ『相棒』や、ゲーム『逆転裁判』、漫画『るろうに剣心』etc…しかもどれもオリジナルは尊重しつつも、どれも宝塚に落とし込んでいるからスゴイ…!!
と、少々脱線しましたが、『戦国BASARA』も宝塚なりの表現なのですが、その演出とかがもうワクワクするのです(笑)
ちょうど自分の世代(20代)ですと、「友達とゲームで遊んだ―」なんて人も多いのではないでしょうか。一度見てみると面白く宝塚に入り込める作品かもしれません。
2014年星組公演『The Lost Glory―美しき幻影―/パッショネイト宝塚!』
最後はこちら!
お芝居とレビューの二本立てなのですが、男性にお勧めしたいのは、お芝居『The Lost Glory』でございます。
アメリカの大企業にて繰り広げられる愛憎劇です。
単なる権力闘争のようなお話ではないのです。心酔していた上司の人事から始まる、憎しみ物語…様々な策略を張り巡らせ貶めれようとするが、果たしてそれがどうなるのか…目が離せません。
まとめ
意図的に違う視点から宝塚を感じてみるのは初めてなのですが、いざ作品選定をしてみると、意外に新たな発見というのがあります。
好きな作品でも「この瞬間のこの人が好きなんだよねー」というよりも、少年のようなワクワク心のような視点で見ていた作品もあったな、と。
宝塚歌劇は観る人の視点によってどんな楽しみ方もできると思っています!ぜひ一度、男性でも観てみてはいかがでしょうか!
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