阿弖流為ロスのゆーさとです。
いやー、今さらながら阿弖流為ほんっとに良かったです。
あの時に感じたことが未だに甦ってきます。
そんな折、ふと感じたのが“ハッピーエンドの形”
直訳で”幸せな終わり”……。
「ハッピーエンドってなんなのだろう」と宝塚歌劇から感じたお話です。
※説明上、宝塚のお話に関するネタバレもありますのでご注意ください
1.分かりやすいハッピーエンド”MY HERO”
2017年8月24日(木)にDVD発売予定の花組公演『MY HERO』
“キキちゃん”こと芹香斗亜さん主演で、ヒーロー番組を彷彿とさせるその舞台は大変盛況でした。
こういうストーリーや少女漫画チックなストーリーはまさしく”王道のハッピーエンド”でしょう。
『MY HERO』を例にとると…
- 人気絶頂の主人公!!
- しかし主人公の人気は転落し、ライバルが代わりに人気に。
- しかしその影には悪の組織が…!!
- 主人公は悪を成敗し、支えてくれた人たちと再び歩みだす
超ざっくり説明するとこんな形です。
起承転結があり、「どうなるんだろ」って思わせつつも、最終的には(敵を除く)皆がハッピー!!みたいな感じの。
少女漫画でいうと、主人公が想いを寄せるイケメン男子との間に起きるすれ違いや困難を突破し、最終的には付き合ってハッピーエンドみたいな。
(名前は忘れましたが、高校を舞台とした学園モノの恋愛マンガで号泣した想い出が…(笑))
こういうのは紛れもないハッピーエンド…異論は少ないかと思います。
2.死ぬことの幸せ!?”阿弖流為””桜華に舞え”
さて、ここからが本題。
必ずしも主人公側がハッピーとは思えない終わり方もあります。
直近の宝塚歌劇作品でいうと、”阿弖流為””桜華に舞え”でしょうか(どちらも星組公演)。
共に、ラストでは主人公が命を落とします。
“主人公の死”…これだけをみるとハッピーエンドの真逆…バッドエンドでございます。
しかし、この二つの作品に共通しているのは”主人公の死”だけではありません。
“己の信念のために覚悟した死”というのもまた共通しています。
どちらも時代は違えど、日本で刀を持った実在の人物。
戦いに挑んだ結果命を落とすわけでありますが、どちらも”負けを覚悟”しています。
しかし、その裏には”伝えたい未来””残したい想い”がどちらにもあります。
その結果の死…果たしてこれは、バッドエンドなのでしょうか?
これも一種のハッピーエンドではないのか…そんなことを最近強く(阿弖流為のことばかり想った毎日)感じていました。
3.宝塚歌劇はどんな演目も”ハッピーエンドで終わらせる”
宝塚歌劇って何もかもハッピーエンド…言葉を言い換えると”観客に嫌な気持ちを残さない”と思うんですよね。
例えば、先述の主人公の死というのでも、その死すら感動というモノですし、報われるものなんですよね。
残された人たちも、その主人公を胸に刻み続け笑顔で……といった心清まるお話。
とはいうものの、最近でいうと花組公演『金色の砂漠』も主人公が死ぬものの、なんだか救われないお話。
「これもハッピーエンドなの?」
といわれると、ストーリーとしてはハッピーエンドではないかもしれません。
しかし、ここには”宝塚歌劇独特の演出”によって、最後は観客も笑顔に……。
そう、フィナーレです。
輝く男役、可憐な娘役…..本筋では敵味方別れていがみ合ってたのが、最期にはその組全体として笑顔で幕が引けます。
どんなストーリーであっても、あの華やかなフィナーレを観てしまうと心が晴れやかになってしまいます。
もちろん、舞台を思い返すと悲しい気持ちになるものもありますが、基本的には”宝塚歌劇がハッピーエンドの世界”なのかなって思います。
様々な形のハッピーエンド。そこに加わる”宝塚”という世界感…
色々な幸せを噛みしめていきたい、そう感じた阿弖流為ロス。
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