初心者でも安心!宝塚観劇ポイント >

【宝塚歌劇】花組公演 『金色の砂漠』 感想 – 物語編 – 【※一部ネタバレあり】

花組公演
スポンサーリンク

昨日のブログ(【宝塚歌劇】花組公演 『雪華抄』 感想【ヅカ男子レビュー】)に引き続き、『金色の砂漠』についての感想です!

いやー…感想を簡潔まとめるの時間かかった…良い意味で書きたいことがありすぎるんですよ…素敵な公演なんですよ…

そして案の定、まとまらなかった…というわけでまずは – 物語編 -(次のキャスト編で終わりです)を書こうかと!

※結末について一部ネタバレがありますので、ご注意ください
※ネタバレ部分は目次に書いておりますので、観たくない方は読み飛ばすことを推奨します

さて早速感想を…の前にあらすじをチェック!

昔々、いつかの時代のどこかの国。砂漠の真ん中にあるその王国の王女は、“ギィ”という名の奴隷を持っていた——。

自分がどこから来たのかも知らず、王女タルハーミネの奴隷として育てられた少年、ギィ。常に王女に付き従って世話をする彼は、長じるにつれ、美しく傲慢な王女に心惹かれるようになる。ギィを憎からず思うタルハーミネではあったが、王女の立場と何より彼女自身の矜りが、奴隷を愛することを許さない。タルハーミネはわざと高圧的な態度でギィを虐げる。奴隷でありながら矜り高いギィは、そんな王女を恋の前に屈服させたいと激しい思いを募らせる。
ギィの怒りにも似た愛は、やがて報復の嵐となってタルハーミネと王国を呑み込んでゆく——。
架空の古代世界を舞台に描き出される、愛と憎しみの壮絶なアラベスク。

宝塚歌劇HPより(http://kageki.hankyu.co.jp/revue/2016/konjiki/info.html#intro

主要な配役は、

ギィ【第一王女タルハーミネの奴隷】:明日海りお
タルハーミネ【イスファン国の第一王女】:花乃まりあ
ジャー【イスファン国の奴隷】:芹香斗亜
奴隷 ピピ:英真なおき
求婚者 テオドロス:柚香光
求婚者 ゴラーズ:天真みちる

でございます!ということで、それでは早速感想を綴ります!

スポンサーリンク
スポンサーリンク

演出は 上田久美子先生!

『金色の砂漠』の演出家は、あの上田久美子先生でございます…上田久美子先生といえば、雪組公演『星逢一夜』

大好きな公演でございます。“演出 上田久美子”と見ただけで、今回の公演を楽しみにしていたほどでございます。

『星逢一夜』で表現されている通り、ノスタルジックな雰囲気の中に人物達がそれぞれ熱情を抱いている…観ているこちら側もその世界観、人物の心情が伝わってくる、素敵な舞台を演出されています。

「その世界観をまた観られるのかぁ」なんて『雪華抄』観終えた後幕間で休憩をし、席に座っていた時…一気に上田世界へ惹き込まれました。

緞帳には砂漠の世界が映し出され、ラクダがゆらゆらと移動しているのです

これから始まる、砂漠のとある国の物語…その世界に迷い込んだかのようです。

明日海りおさん、奴隷。そして狂気。※ネタバレ注意

明日海りおさん演じるギィは、花乃まりあさん演じる王女タルハーミネ奴隷です。

明日海さん、花乃さんに踏まれます。台座代わりに踏まれます。

こんな姿観るとは思いませんでした。

奴隷です。トップスターが奴隷です。

しかし、奴隷ながらもある人物に深き愛を持っているんです…そう、自らの主人タルハーミネに。

主従関係がありつつも、二人は幼少期より過ごしていました「金色の砂漠を見つけたい」というタルハーミネをギィは遠い遠い砂漠の地まで探しに行ったり…

青年になりそれは深い愛へと….しかし、王族と奴隷の恋愛なんてご法度、あってはならない”愛”

そんな中、タルハーミネは他国の王族テオドロスより求婚を受けます(政略結婚ですね)

しかしその折、タルハーミネもギィからの告白…そしてギィへの想いに戸惑います。しかし、タルハーミネは王の娘…そのプライドの高さ、誇り故、求婚を受け婚礼式典を待つことに…

その前夜。ギィはいつも通り奴隷としてタルハーミネへ式典準備のお手伝いを…その中でタルハーミネはギィのその熱情溢れる愛の中に抱かれ、ギィと共に禁断の愛を抱え国を抜け出すことを決意します。

が、バレます。王にバレます。

タルハーミネも死罪にかけられそうになりますが、テオドロスにより「王女としてギィを死罪にすること」宣言すること絵お条件に救われ、タルハーミネはそれを選択します。

そして拷問を受ける、明日海りお(ギィ)

このまま息絶えてしまうかと思ったその時、奴隷ピピ、ジャー、プリ―….そして、なんと王妃に助けられます。なぜ王妃が…?

驚愕の事実が語られます…それは、

ギィ、そしてジャーが王妃と前王の子供であったこと。
今の王は前の王を殺し国を奪ったが、王妃に恋をしたため子供を生かすことを条件に結婚を…

なんなんや….その運命….←観劇中の心境

ギィは復讐に目覚めます。

まぁ、これまでの十数年間を思い返すと当然ですよね。元来王族の血筋が奴隷ですもの。奴隷の扱いに加え、タルハーミネへの愛…

ギィは国を抜け、自分の父である前王に仕えていた人もいる盗賊に身を置き、そして数年後…国を攻め、敵である現王の首を取り、そしてタルハーミネの夫であるテオドロスは、国を捨て母国へと。

タルハーミネを自身の妻にし、復習が達成したものと思われた翌日、母である王妃は自殺を….王妃は敵であった王を愛していたのです。

タルハーミネも同じく、殺された父の敵となってしまったギィに憎しみを持ちながらも、愛がある。その愛故に、姿を消してしまう。

タルハーミネを探しに砂漠まで出たギィは、タルハーミネを見つける。そしてようやく「自由となり真の愛を通わせられる」そう感じさせる中で、二人は金色の砂漠を見つけ、そのまま永遠の旅立ちに。

狂信的な愛。

タルハーミネが誇りと自らのために、共に逃げる覚悟をしたギィを見捨てたり(マイ解釈)、テオドロスもギィに攻め込まれた途端に妻と子や国をあっさりと見捨てたり、と自分を第一に考える人物が多く感じた公演でした。

その中でもギィは、最もその性質が最も強く、それ故に憎しみは狂気的なまでの…そして愛は狂信的な程に秘めていたのかな、なんて感じました。

そして、その模様は明日海りおさんが美しく演じてくれているわけでございます。

感情移入は難しいけれど清々しさを感じた物語

独特の世界観(時代も国も自分にそこまで馴染みがない)王妃の最後の行動や、結構自分の誇りや感情をぶつけ合う感じですので、初見では誰にどう感情移入していいか分からずただただストーリーに観入る感じでした。

が、公演を終えるとその熱情がぶつかり合った後の清々しさが心の中を通り過ぎました。

きっとそれは登場人物の狂気的なまでの愛や憎しみが伝わって来たからこそなのでしょうか…感情移入が出来なかったはずなのに、その熱情を確かに感じたのです。。。

それを思い返せば返すほど、胸が苦しくなったり、狂気だからこそのある種の美しさの余韻に浸っておりました。

さて、長くなってしまったので、先述した通りキャスト編を今度改めて書いて、金色の砂漠の感想終わりですかね。

…物語編の感想を書いてて思いましたが、本当に語彙力を増やしたい…表現力を豊富にしたい…

読んでいただきありがとうございました♪
ランキング参加中!
応援のためボタンをポチッとしていただけると嬉しいです!
↓↓↓
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ

スポンサーリンク
スポンサーリンク
花組公演
シェアする
フォローする
ヅカログ!-ヅカ男子の宝塚歌劇ブログ-

コメント

タイトルとURLをコピーしました