みなさま、ごきげんよう!ゆーさとでございます。
先日、とうとう東京宝塚劇場でも上演となりました星組公演『スカーレットピンパーネル(THE SCARLET PIMPERNEL)』
初の初日観劇
私も早速、当日券で並び観劇に….!!
とてつもない当日券でした…(笑)
さゆみさんこと紅ゆずるさんのファンは待ちに待った公演ではないでしょうか。
そう、とうとう大劇場での新星組トップスター”紅ゆずる”のお披露目公演。
東京宝塚劇場でもお待ちかねの瞬間でした。
紅ゆずる&綺咲愛里、新星組トップコンビの大劇場お披露目公演である…『スカーレットピンパーネル(THE SCARLET PIMPERNEL)』
さっそく感想を綴りたいと思います!
1.原作は小説「紅はこべ」
『スカーレットピンパーネル』…1997年にブロードウェイで上演されたミュージカル作品です。
この作品には実は小説の原作があります。
それは、ハンガリー出身の作家であるバロネス・オルツィが書いた「紅はこべ」
この小説を元にミュージカル化がされましたが…実は原作とミュージカルでは内容が違う部分も多々あります。
違いを見てそれぞれを感じるのも一つの楽しみですね。
さて、少し話がそれましたが肝心のストーリー…
18世紀末のフランス。虐げられてきた民衆が自由を求め立ち上がったフランス革命の勃発から数年が経ち、革命政府の統治下で多くの貴族たちが次々に断頭台へ送られていた頃。恐怖政治に反感を抱くイギリス貴族パーシー・ブレイクニーは、イギリスで赤い星型の花を指す“スカーレット・ピンパーネル”と名乗ってその正体を隠し、無実の罪で捕らわれた貴族達を国外へと逃亡させる活動を行っていた。革命政府の公安委員ショーヴランは、一刻も早くスカーレット・ピンパーネルの正体を突き止めようと躍起になっていた。
一方、パーシーとの結婚を控えたコメディ・フランセーズの花形女優マルグリットは、イギリスへ渡る前の最後の舞台に立つ。しかし、舞台上で革命政府を批判する言葉を発したマルグリットは、ショーヴランから劇場閉鎖を命じられてしまう。
~中略~
ルイ16世の遺児ルイ・シャルル奪還を最大の目的としていたパーシーは、やがて信頼できる仲間達に自らの正体を明かし、共に立ち上がって欲しいと訴える。パーシーはマルグリットに真実の姿を隠したまま、高き理想を胸に抱いた仲間と共にドーヴァー海峡を渡り、パリへと向かう──。
引用:宝塚歌劇公式ZHP 公演解説より
宝塚歌劇といえば…そう、フランス革命期のお話。
しかし、これまで演じられてきた多くの作品は「革命を成功させる側」の話が中心でした。
スカーレットピンパーネルは、革命により断頭台に送られる貴族を救う…これまの多くの作品とは少し違う目線での演目でございます。
2.宝塚では3度目の上演
このスカーレットピンパーネルですが、実はこれまでに二度上演をされてきました。
2008年星組、そして2010年月組ですね。
そう、今回の『スカーレットピンパーネル』は月組公演以来7年ぶりの上演で、通算3度目。
初演の星組では二番手であった柚希礼音さんがショーヴランを演じ、今回は礼真琴さん。
礼真琴さんと言えば柚希礼音さんを尊敬してやまないということはファンの間でも有名…
柚希礼音で宝塚にハマった自分として、また礼真琴さんを応援している自分として、個人的にここが楽しみな部分でもありました。
3.名曲の数々と王道的ストーリー
本作の感想というと、まずは『スカーレットピンパーネル』を生で観た感想となります!
実は私、『スカーレットピンパーネル』の生観劇は初めてでした…!
うん….歌凄い…!
例えば、『マダムギロチン』
貴族たちの首を落とすギロチンに”マダム”と冠をつけ、民衆が歌うこの歌。
狂気的な世を思い浮かべさせられる圧倒的な民衆の迫力には恐怖を感じました。
そして、ショーヴランが歌う『君はどこに』
マルグリットを想うこの歌。今まで聴いたことはありますが劇場で聞くとさらに違いますね。
ショーヴラン程の凄みや任務のために生きる男が見せる愛という感情が、この歌から滲み出ます。
最後に、『ひとかけらの勇気』
作曲担当のフランク・ワイルドホーン氏が初演時の星組トップスター”安蘭けい”のために書いた曲であることは有名なところ。
今の世の中にも通ずる歌詞、そして静かなメロディーから徐々に力強く「自分も頑張れる」そう思わせてくれる、素敵なナンバーです。
そんな数々の素敵なナンバーで作られる『スカーレットピンパーネル』ですが、ストーリー自体は王道的な側面が大きいのかな、と。
今回の作品では”正義”である『スカーレットピンパーネル』が追いつめられることもあるけれども、ショーヴランにも勝つし、マルグリットとの愛も元通り…そんな明快なストーリー。
ただ、キャラクターたちが何らかの行動をする上での”想い”や”葛藤”、それぞれ背景が違う上の感情といったストーリー意外の部分が面白い公演なのかな、って思います。
次回は各キャスト・キャラクターに焦点を当て綴りたいと思いますが、まさしくそういった部分を強く感じた公演です。
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