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【宝塚歌劇】ファントムの魅力と歴史を知って全力で楽しむ!|ファントムとオペラ座の怪人の違いは?

【宝塚歌劇】ファントムの魅力と歴史を知って全力で楽しむ!|ファントムとオペラ座の怪人の違いは? 宝塚コラム
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2018年、望海風斗×真彩希帆トップコンビの雪組にて再演が決まったことでかなり盛り上がった『ファントム』
これまでにも、様々な組で繰り返し上演されてきた人気作品です。

 

宝塚歌劇団屈指の人気お芝居である『ファントム』

その歴史や魅力を解説します。

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ファントムって?あらすじと歴史

そもそも『ファントム』とは…小説オペラ座の怪人』を基にしたミュージカル!

『オペラ座の怪人』といえば、ブロードウェイを始めとして世界各国で上演され、日本でも劇団四季による上演されたミュージカルが非常に有名ですが、アーサー・コピット氏が脚本を手掛けたのが『ファントム』になります。

 

そのあらすじは…。

***

舞台は19世紀後半のパリ。

オペラ座という劇場の地下には「オペラ座の怪人(ファントム)」と呼ばれる男が人知れず住んでいました。
オペラ座の支配人が変わってからというもの、度々怪現象が起こるようになり、それらが「ファントムの仕業」だと人々は噂を…。

そんな中、オペラ座のパトロンの一人である伯爵が一人の少女の歌声に魅了されました。その名は”クリスティーヌ”。
伯爵は、クリスティーヌをオペラ座でレッスンができるよう取り計らい、そしてクリスティーヌはオペラ座に赴むきました。しかし、伯爵が知っていた支配人はすでに変わってしまっており、現支配人の妻によって不遇な扱いを受け続けていました。

ある日、少女の歌声を耳にしたファントムは、その歌声に亡き母の面影を見出し、少女を一流の歌い手に導くことを決心すします。

ファントムは姿を見せないまま夜な夜なレッスンを施し、少女はファントムの導きによりその才能を開花させ、正式にオペラ座の歌い手となるものの、歌い手としてのデビューは嫉妬した支配人の妻の陰謀により酷いものとなりました。
客席から野次が飛び、騒然となる中、怒りに駆られたファントムは少女を自分の棲み処へと連れ去るものの、そこからさらに悲劇が始まっていきます…。

 

ファントムとオペラ座の怪人の違いは?

小説『オペラ座の怪人』を基にしているということでテーマとなっている舞台はほぼ同じです。

しかし、登場人物や結末、その雰囲気やキャラクターなど細部が大きくことなっています。

 

登場人物

まず、主要な登場人物が大きく異なります。

まずはオペラ座の怪人版

ファントム:オペラ座の地下に棲み、クリスティーヌに想いを馳せる
クリスティーヌ・ダーエ:オペラ座のコーラスガール
ラウル・シャニュイ子爵:オペラ座のパトロンで、クリスティンの幼馴染
カルロッタ:オペラ座のプリマドンナ(クリスティーヌに嫉妬)
マダム・ジリー:オペラ座のバレエ教師

 

続いて、ファントム版。

ファントム(エリック):オペラ座の地下に棲み、クリスティーヌに想いを馳せる
クリスティーヌ・ダーエ:町の少女…美しい歌声からオペラ歌手の道へ
フィリップ・シャンドン伯爵:オペラ座のパトロン
ゲラール・キャリエール:オペラ座の前支配人
アラン・ショレ:オペラ座の新支配人
カルロッタ:アランの妻であり、オペラ座の新プリマドンナ(クリスティーヌに嫉妬)

 

ファントムやクリスティーヌ、カルロッタは『オペラ座の怪人』『ファントム』のどちらも同じ人物出演ではありますが、設定は違います。

また、劇中でクリスティーヌに想いを馳せるのは、『オペラ座の怪人』では幼馴染であるラウル・シャニュイ子爵がオペラ座で歌うクリスティーヌをみて久方ぶりに会ってから想いが芽生えますが、『ファントム』では町で歌っているクリスティーヌをフィリップ・シャンドン伯爵が目にし、気持ちが惹かれていきます。

 

ストーリー(結末)・テーマや雰囲気

物語全体の雰囲気が大きく違います。
オペラ座の怪人は全体的に暗く、重みのある雰囲気と怪人の不気味さが際立ちますが、宝塚版ファントムは宝塚らしく華やかな雰囲気を感じさせ、愛という部分にスポットを当てているような印象を受けます。

また、話の流れが大きく違うということはありませんが、クリスティーヌという少女の設定や、登場人物間の関係性など、細部では違いが目立ちます。
例えば、ファントムでは街の娘として描かれているクリスティーヌですが、オペラ座の怪人では幼くして両親を亡くした孤児でオペラ座の寄宿生として描かれています。

登場人物の関係の違いも物語の雰囲気の違いを生む一つの要因であり、愛の向き先がオペラ座の怪人とファントムでは明確な違いがあります。

 

宝塚歌劇版『ファントム』の歴史

2018年12月現在、『ファントム』は4回上演されています。

 

2004年:宙組公演

宝塚歌劇版、そして日本語版『ファントム』の初公演は、和央ようか&花總まりがトップを務める宙組

オリジナルの『ファントム』に宝塚独自のナンバーを2曲加えての公演となりました。

✓Hear My Tragic Tale (僕の悲劇を聴いてくれ)
✓Christine

 

主要キャストはこちら。

ファントム:和央ようか
クリスティーヌ:花總まり
キャリエール:樹里咲穂
シャンドン伯爵:安蘭けい
アラン・ショレ:鈴鹿照
カルロッタ:出雲綾

 

2006年:宙組公演

初再演は、春野寿美礼&桜乃彩音がトップを務める花組

 

本公演は、桜乃彩音がトップ娘役として初の大劇場公演…つまり新トップコンビ大劇場お披露目公演となりました。

 

主要キャストはこちら。

ファントム:春野寿美礼
クリスティーヌ:桜乃彩音
キャリエール:彩吹真央
シャンドン伯爵:真飛聖
アラン・ショレ:夏美よう
カルロッタ:出雲綾

 

2004年宙組初演時にカルロッタ役として出演した出雲綾さんは、2006年には専科として再出演しています。

 

2011年:花組公演

3度目の上演は、再び花組。

2011年の蘭寿とむ&蘭乃はなのトップコンビを主演として花組による上演です。

同公演は、蘭寿とむのトップスターとしての大劇場お披露目公演となりました。

 

主要キャストはこちら。

ファントム:蘭寿とむ
クリスティーヌ:蘭乃はな
キャリエール:壮一帆
シャンドン伯爵:愛音羽麗/朝夏まなと(役替り)
アラン・ショレ:愛音羽麗/華形ひかる(役替り)
カルロッタ:桜一花

 

2018年:雪組公演

4度目の上演は、望海風斗&真彩希帆トップコンビによる雪組上演です。

二人がトップコンビに就任してから「ファントムを観たい」という声も多かったですが、まさしくその声が実現しました。

 

主要キャストはこちら。

ファントム:望海風斗
クリスティーヌ:真彩希帆
キャリエール:彩風咲奈
シャンドン伯爵:彩凪翔/朝美絢(役替り)
アラン・ショレ:彩凪翔/朝美絢(役替り)
カルロッタ:舞咲りん

 

宝塚歌劇版『ファントム』の魅力

なんといってもその「美しい」としか言いようのない2時間30分。

 

『オペラ座の怪人』ではダークな世界観、そして人の絶望する面について描かれている部分がありました。

しかし、『ファントム』は愛。

その愛を…さすが宝塚歌劇。美しいお衣装に、きれいな歌声、タカラジェンヌの輝きで具現化されるのです。

 

そして登場人物の感情の機微も要注目。

ファントムの愛ゆえの悲哀や、クリスティーヌの心の動き……キャリエールの苦しみといった、キャラクターそれぞれの背景・心情があり、目が話せません。

 

その魅力、生の舞台で絶対に楽しんおきたいものです!

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