宝塚過去作品感想シリーズ…今回は2015年に上演された、雪組公演 『ルパン三世』 です!
本作品、現在(2016年9月)のトップを務める二人…雪組トップスター”早霧せいな”とトップ娘役”咲妃みゆ”の大劇場お披露目公演でございます!
さっそく感想を綴っていきたいと思います!
超有名作”ルパン三世”の舞台化で話題を振りまいた作品
“ルパン三世”といえば、モンキー・パンチ氏原作の超有名作でございます。その作品がまさかの舞台化!
アニメや漫画原作の映画化や舞台化は賛否を振りまくことが多く、実際上演されるというニュースを観た時『どうなるんや…』と思っておりました….そして観た結論….
面白すぎ!宝塚版ルパン三世や!
内容は、「ルパン一行が”王妃の首飾り”という宝物を盗もうとしたら革命前夜のフランスにタイムスリップして、マリー・アントワネットと出会い…」というもので、現代の戻るために奔走する様子と、ルパンとマリー・アントワネットの関係を描いた宝塚オリジナルストーリーでございます。
原作リスペクトも感じられるし、かといって宝塚感もバリバリ感じられるし、素敵な作品でございました。
“宝塚×ルパン三世” 宝塚の魅力をだしつつも原作を壊さない絶妙な公演
まず、内容としてよかったのが“フランス革命前夜のフランスへタイムスリップ”ということで舞台がフランスなんです。ベルばらをはじめとする宝塚の演目ってフランス革命期をテーマとするものが多く、得意中の得意な時代…魅力を前面に押し出せるわけでございます。
しかし問題は独特の魅力を持つキャラクター達…ルパン三世は勿論、次元や石川五右衛門、銭型警部に峰不二子、あの魅力的なキャラクターがフル参戦…アニメとか漫画の実写化の不安点がここです…
が、全く問題なくルパン三世!どのキャラクターも原作に忠実(演じられた方々は相当研究して努力したんだろうなぁ…)
特にルパン(早霧せいなさん)は一番セリフが多い上に口調や動きしぐさに癖がありますが、完全にそれをモノにしていました。セリフや演じている最中の動き(ふ~じこちゃ~んって峰不二子を呼ぶときの口調や、おどけ方とか歩き方ですね!笑)は、完全にルパンに寄せていましたね。
とはいうものの歌やダンスになった瞬間、“THE宝塚!”
キレッキレのダンスとかっこいい歌声にスイッチ!ルパン三世なくせに超美形の二枚目キャラとして誕生しました(笑)
“宝塚×ルパン三世” どちらの魅力も生かしたエンターテインメント作品と仕上がっております。本当に実写化って残念な感じになることが多い中、よくぞここまで面白い作品を完成させたな!と舞台関係者の皆様には脱帽です…
コミカルな作品で、宝塚歌劇を観たことない人でもライトに入り込める面白い作品なのかなぁなんて思ってます!
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