1世紀以上の間、夢と希望を届けてくれる宝塚歌劇団。
1年間の間に、兵庫・東京を拠点とした大劇場を中心に公演を行っていますが、継続的に行えるのは、『組制度』のおかげ。
現在、宝塚歌劇団には『花組』『月組』『雪組』『星組』『宙組』の5つの組があり、それぞれの組に魅力やイメージカラーがあります。
今回はこの5組のうちの『月組』についてご紹介します!
月組の歴史
月組は、花組と共に1921年に発足した、宝塚歌劇団の中でも最古の歴史ある組です。
宝塚歌劇団の初公演は1914年の4月1日。
花組・月組の発足は宝塚歌劇団が創設されてから少し時間が経ってからのことで、観客数の増加に対応するために『組分け制度』が誕生し、その第一号となります。
第一部を『花組』、第二部を『月組』とする二組制で公演を行うようになったことが組制度のはじまりでした。
月組は第二部を担当したことから、”宝塚で2番目の組”とされることも。
組の名前の由来は『雪月花』から来ており、組のイメージカラーは黄色です。
月組の特徴
月組の特徴は何といってもその圧倒的な演技力にあります。
その演技力は、ダンスに秀でている花組が”ダンスの花組”、迫力ある歌唱力が特徴の雪組が”歌の雪組”などと呼ばれるように、“芝居の月組”と呼ばれるほどです。
今日の宝塚の代表作の一つとして挙げられる『ベルサイユのばら』、『風と共に去りぬ』の初演を務めたのもこの月組です。
他にも『パリゼット』や『花詩集』を初演するなど、「時代を映し出すように、常に新しく個性的な魅力を発揮してきた。」とは宝塚歌劇団も言うほど。
また、演技力に秀でた演者が多いという特色からか、退団後に女優として活躍する方が他の組より多いのも特徴です。
月組の有名なトップスターや作品・出身OG
月組にはドラマ界を代表する女優さんを多数排出しています!
月組出身の方を今回はご紹介します!
珠城りょう
2019年現在の月組トップ男役です。
2016年9月にトップスターに就任し、2017年1月『グランドホテル/カルーセル輪舞曲』で大劇場トップお披露目を果たしました。
『アーサー王伝説』『エリザベート -愛と死の輪舞-』などにトップスターとして出演。
入団7年目にしてトップスターに就任した天海祐希さんに次ぐ、入団9年目でのトップ就任を果たしたことでも話題になりました。
天海祐希
今やドラマ界・映画界で圧倒的存在感を残す天海祐希さん。
1993年8月~1995年12月の間、月組のトップ男役を務めました。
入団から7年という宝塚史上最速ペースでトップスターに就任したことで有名で、まさしく宝塚歌劇団でも伝説の存在。
『風と共に去りぬ -バトラー編-』『エールの残照』『ミー・アンド・マイガール』などに出演。
退団後はテレビドラマ、映画などの女優活動を中心に、舞台や映画の吹き替えなどでも活躍しています。
大地真央
大地真央さんは1982年8月~1985年9月の間、月組のトップ男役を務めました。
流行の髪型を取り入れたり、初めて退団挨拶で純白タキシードを着るなど、当時としては斬新な男役でした。
『情熱のバルセロナ』『翔んでアラビアン・ナイト』『ヒート・ウェーブ』などに出演。
退団後は舞台活動を中心に、バラエティ番組、CMなどにも出演しています。
黒木瞳
1982年8月~1985年9月の間、月組のトップ娘役を務た黒木瞳さん。
娘役としては史上最速となる入団2年目に、大地真央さんの相手役としてトップ娘役に就任し、大地真央さんと共に退団しました。
『情熱のバルセロナ』『ガイド&ドールズ』『二都物語』などに出演。
退団後はテレビドラマ、映画などの女優活動を中心にラジオ、舞台、CM出演など幅広く活動しています。
まとめ
・『芝居の月組』と呼ばれるほど演技力の高い演者が揃う
・宝塚を代表する作品の初演を多く務めてきた
高い演技力が魅力の月組、その演技力に心打たれファンになる方も多いです。
是非一度、月組の演目を観劇してみてはいかがでしょうか。
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