キラキラとした世界を見せてくれる宝塚歌劇!
舞台に立つ人はみんな輝いていて、会場の出入りの際も集まったファンに笑顔を見せてくれて憧れの存在!…とはいいつつも、実は宝塚歌劇、かなりの序列社会なんですね。
今回は、宝塚歌劇の序列について綴っていきたいと思います。
序列1:学年と成績
宝塚ファンの会話でたまにこんな話が出てくるんですね…「○○さん今何年目だっけ?」「研8だよー」みたいな!
研8…ってなんぞや!?
という話なのですが、宝塚歌劇団に入団してどれだけ経ったかということなんですね。
この前のブログでも書いたのですが、宝塚の舞台に立つ方々は宝塚音楽学校を卒業することにより、宝塚歌劇団に入団します。初舞台生は研究科1年(研1)、それから年を重ねるごとに研2、研3と呼ばれていくわけでございます。
さて、それがタイトルの序列に何の関係があるかといいますと…宝塚歌劇の生徒の皆様は、実は研5になるまで試験があるのです。
そして、その最後に受けた研5の成績がずっとついて回ってくるのです。
この成績がどう繋がるのかといいますと、スター路線へいけるかどうかであったり、分かりやすいところで行くと“宝塚おとめ”の掲載順であったりします。
“宝塚おとめ”というのは毎年刊行されている在団生徒の年鑑データで、この順番…各組ごと、“学年順”にデータが並んでいます。
では同学年の順はどうなるのか…これが“成績順”で並んでいくのです。
学年×成績 宝塚の序列を語るには重要な要素です。
序列2:スターシステム
学年が上の人が一番偉いのか!?となると、また少し違ってきます。そしてそれが宝塚歌劇最大の特徴…
トップスター
各組には”トップスター”という存在がいます。これは絶対的な存在…公演では常に主役で、ショーでは誰よりも大きい羽根を背負い、特別に輝いています。
トップスターになるためには「華」「歌唱力」「ダンス力」「演技力」「人気」が必要とされていて、その地位に辿り着けるのは、宝塚歌劇入団者の僅か2%でございます…
次なるトップスターを目指せる“2番手、3番手”という立ち位置の生徒がいてそして若手が続いていく…トップスターを頂点とするピラミッド構造の序列があるのです。
トップスターは3年前後で退団することが多く、その伝統により新たなトップスターが誕生しその度に新たな序列が完成し新鮮さが生まれてきます。
・宝塚歌劇団内部の序列としての”年功序列””成績序列”
そして
・舞台に刺激をもたらすスター序列
固定の序列×流動する序列…この序列社会によって、宝塚独特の世界観が創られております。
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