感想記事なのに前回から日にちが空いてしまいました…(忙しかった…←言い訳)
今回の記事でようやく花組公演『金色の砂漠』の感想を綴り終えます。
こんなに分割して書いた
のは初めてでございます…(笑)
今回は【キャスト編】ということで、そこにスポットを書いて綴りたいと思います!
前回の記事で主要キャラの配役とかは記載していたので、割愛させていただきます。
※ネタバレ含みますのでご注意ください
明日海りおさんの狂気的で美しい姿。そして絶対ドSっぷりに歓喜のファンいるでしょ!
まぁ、やはりここに言及せずにはいられないですよね。
みりお、美しい
はい、大文字で言えて満足です。
宝塚の男役さんといえば、そしてトップスターといえば、やはり「カッコいい」というのが、ヅカファンも非ヅカファンも真っ先に思いつくイメージではないでしょうか。
イケメンだったり、仕草がワイルドだったりと、それぞれのかっこよさのタイプがございますね。
明日海りおさんももちろんイケメンでカッコいいのです!が….今回の役どころはとにかく美しさに魅入ります。
キャッチコピーが「我が復讐、我が恋」…一瞬陥る不思議な感覚…そう、復讐と恋(=憎しみと愛)という”黒と白”が表現されているわけです。
憎しみがありつつも愛し、愛しながらも深い憎しみが…..この相反する(難しいような)感情を表現するみりおが美しすぎるのです!
実父の命を奪い国を奪った仇のことを実は母が愛していた…自らの復讐が終わりを告げた後にその事実を知る…その苦悶ともいえる感情が、観ている側の心へ突き刺さるんですよね。
誇り、愛、憎しみ…ありとあらゆる感情を表現し、ぞれぞれの感情時に醸し出す雰囲気が素晴らしい。
『金色の砂漠』がここまで良いものと感じられたのは、明日海さんの見事な表現も一つの要因でしょうか。
そして、なんか今回の役所は端々にSっぽさが垣間見えるんですよね(笑)
復讐に目覚める前ですが!
きっと女性のファンの中には、花乃ちゃんを自分に置き換えて、胸がキュンキュンしている人もいるんじゃないかな…と(笑)
美しくて、きれいで、かつそんな一面も見せるってどれだけファンをキュンキュンさせるんでしょうね。
芹香斗亜さん、英真なおきさん、天真みちるさん
今回の公演、自分の中で感想を綴る際、絶対に触れておきたいジェンヌさんがいらっしゃいます!それは…
- 芹香斗亜さん( 愛称:キキちゃん)
- 英真なおきさん(愛称:じゅんこさん)
- 天真みちるさん(愛称:たそ)
芹香斗亜さん( 愛称:キキちゃん)
芹香斗亜さんがいなければ、この公演は成り立たなかったのではないでしょうか!?
物語の登場人物というところだけでなく、物語の語り部としてストーリー進行という重要な役を担っております。
自身も奴隷でありながらも主人である第二王女が心優しいこともあり、全うに生きます(ギィとかは…ねぇ…)
それを基に比較するかのように、一人称で時系列で語っていくので…落ち着きながらも感情の移り変わりが分かり、観ている側としても感情が持っていきやすいですね。
多くの人物が、自分の利益や誇りのために暴走することが多い中、大切な存在だったと思います。(と、同時に自由に生きられなかったのかな…??と複雑に思う立場もありますが…)
キキちゃんの役も主人である第二王女に恋をしながらも、王女の幸せを願ったり、最後には悟ったような一面を見せたりと、今回の登場人物の中では最も感情移入がしやすく、見方によっては最も切なく涙誘う人物かもしれませんね。
やはり自分の中では二番手の人って特別なんですかね。次世代を担うために、トップスターの大きな背中をみて学ぶ…覚悟とか成長とかどうしても目が離せなくなってしまいます。
英真なおきさん(愛称:じゅんこさん)
専科 英真なおきさん…お芝居が圧巻。もう全公演の重要な役どころはじゅんこさんに任せましょう←
今回の公演全体を通して唯一気になったのは、人物の感情が高ぶるシーンになると滑舌?早口?になることで一部セリフが聞き取りにくい部分があったんですね。
ただ、じゅんこさんはお芝居、セリフの丁寧さが半端ない。その時の人物の感情の機微が伝わる(表情、台詞回し)ことに加えて、言葉が聞きやすい…
安定感抜群でございます。
長らく奴隷をしている中で、ギィ(明日海りお)達への感情は、若さを慈悲の心で見守る…そんな温かな心を感じられました。
天真みちるさん(愛称:たそ)
癒 し キ ャ ラ
いやー 良いキャラをしてました(笑)
求婚者の中でも最も心優しく、そしてドジっ子とまではいかないけれどもマスコットのような愛くるしさを見事に演じてくれました(笑)
先述した通り、今回の主要人物の皆様は、憎しみや打算のために動く人も多く殺伐としている部分もあるのですが、そこでアクセントとしていてくれて本当に観てて微笑ましいです。
お世辞にも「かっこいい!!」というキャラクターではないのですが、たそさんが演じるからこそ良さが引き立った人物でしたね!
これぞ宝塚!心奪われる大階段群舞
お 見 事
ただただその一言に尽きます。
フィナーレといえば、黒燕尾でスタイルのいいイケメン達が並んでいるだけでも惚れ惚れとするのに…
大階段でじゃっじゃん!!(音楽)と共にキレッキレのポーズをするわけですよ(伝わってほしい…)…そして、始まる群舞。
黒燕尾で、揃った群舞…!完全に目と心が奪われますね。
花組男子達流石でございます。
これぞ宝塚歌劇!
『金色の砂漠』では、
- スターさんの美しさ
- 心に訴えかけるお芝居
- これぞ宝塚!な黒燕尾と群舞
宝塚の良さ満載な公演でございました
ここまで、他の記事も合わせて『雪華抄/金色の砂漠』の感想を綴りましたが、ここまで良さを伝える難しさを感じるとは…
これからも良きものを伝えられたらな、と思っております。
コメント
初めまして。たそさんの本を読み、ゴラーズとちなつさんが気になり、評判素晴らしい上田先生の作品という事で楽天で視聴しました。
濃かったです。こちらの感想を拝読して少し落ち付きました^_^。ありがとうございます。ポーの一族よりずっと面白かったです。